COLUMN

Story

日本で作るからこそ実現する製品のクオリティと
おもてなしの心。
日本の匠たちが考える“ものづくり”を
YUAMIスタッフによる取材記として
不定期でお届けします。

日本の匠たちの手仕事
 だから実現できる高品質

YUAMIをつくる匠たちを巡る取材記

vol.01縫製工場

常にお客様視点で
同じものを作り続ける

縫製の秘密を求めて今治へ

YUAMIをつくる匠たちを巡る取材記。今回は、YUAMIの縫製を担当している縫製工場の社長 寺尾重彦さんを尋ねました。
この縫製工場は、今治タオルでも有名な愛媛県今治市にあり、大正6年に創業された、100年以上の歴史を持つ縫製工場です。寝具カバー以外にも多種多様な商品の縫製を請け負っており、その細やかな作業とハイクオリティな仕上がりに、業界でも絶大な信頼をおかれています。今回は、YUAMI取材班が縫製の秘密を求め、今治の工場にお伺いしました。

お客様視点で縫製を考える

寺尾さんはこの道35年、今治で縫製し続けている匠です。 ー縫製において、何が大事なのでしょうか。 「お客様視点で、常に同じものを作り続けることが大事だと考えています。縫製を行うのは人です。だから縫製にばらつきが出てしまうのは当たり前のこと。ではどうやって商品として常に同じものを作り続けるのか。それは縫子さんが上手く間違いなく作業できるように、指示書を作成するなど念入りに準備を行い、“間違いのない縫製ができる状態”を作っているんです。大体の縫製工場はここまでの指示書作成や準備を行っていないと思います。」
ーでは、なぜここまで細やかな準備を行っているのでしょうか。 「“いつ誰が作っても同じものにしないと、ブランドの価値が損なわれる”と考えているからです。お客様にとっては同じものが当たり前のこと。私は縫製をどうこだわったら綺麗に見えるのか、どうやったらお客様の期待を裏切らない縫製になるのか、常にお客様の視点に立って仕事をしています。」

縫子さんへの教育とこだわり

初めて工場を訪問したYUAMI取材班のKは、到着して真っ先に“現場の雰囲気の良さ”を感じました。ハイクオリティな製品が生まれる工場ですが、ピリピリとした雰囲気はなく、寺尾さんと縫子さんたちの会話は以心伝心、信頼し合うプロフェッショナルな空間でした。 ーどうやってここまでハイクオリティな縫製ができるように、縫子さんたちへ指導しているのでしょうか。 「縫子さんたち含め全社員には商品ができる全ての工程を教えています。全ての工程を理解しているから1つ1つの作業クオリティが上がるんです。全員がしっかりと理解していないと、縫製において大事にしている“同じものを作る”ということは実現できません。私は“YUAMIの指示書を必ず確認しなさい”“一つ一つ理解してから縫製を始めなさい”と伝えています。理解してもらうために勉強会を開いたり、全社員が真剣に学んでくれています。」 ー寺尾さんと縫子さんたちの信頼関係はどのように築かれたのでしょうか。 「縫製に関しては厳しく指導しています。ただ、それ以外のフォローもしっかりする。仕事が終われば私を社長ということを忘れているような人もいます(笑) オンとオフをしっかり切り替えられるような関係性が築けていますね。」 ー「うちの工場には珍しいこだわりがあります」と寺尾さん。どんなこだわりなのでしょうか。 「作業場に入る前に必ず無添加の石鹸で手を洗ってもらっています。そして手をブラックライトでチェックして、不純物がついていないか確認し、合格した人だけが作業に入ることができます。縫製において手で触らない工程はありません。だから不純物がついていないように清潔な状態を保っています。」


YUAMIとの出会い

ー最初にYUAMIの縫製を依頼された時の印象を教えてください。 「最初にYUAMI担当者に会った時、“寺尾さんが本当に良いと思うものを作ってください”と言われました。これまでの寝具ブランドは、機能性や素材感がうりのものが多かったので、他とは一味違うブランドなんだと、これまでとは違うやり方をしないといけないブランドなんだと思いました。そこが始まりでした。」 ーYUAMIの縫製のこだわりを教えてください。 「感度の高いお客様が満足いくものを、そんなYUAMIの方向性をぶらさないように高付加価値がある商品に用いられるような最高峰の縫製にしています。YUAMIを洗濯した時にどれだけ糸埃が出ないように縫製できるかや、商品の耐久性を保つための強度をつける処理など、細かな部分までこだわっています。」

技術者とはどうあるべきか

ーYUAMIの製品は、縫製起点のクレーム0を目指しています。 「世間一般的に、1000枚のうち1枚くらいは不良品があると考えてしまうもの。しかし、私はその発想が嫌いです。お客様にとっては1分の1の商品なのだから、不良品をなくすのが技術者であると考えます。手を抜こうと思えば抜けるものですが、そういう工場は信用できません。今のクオリティを実現できるようになったのは皆様のおかげです。いろいろなご要望があったからこそ、どう実現できるか悩み、切磋琢磨して今のクオリティができました。これからも、とことんこだわり続ける工場で在りたいです。」

今回の取材先

縫製工場
代表取締役社長 寺尾重彦さん

YUAMIの縫製を担当しているこの縫製工場は、今治タオルでも有名な愛媛県今治市にあり、大正6年に創業された100年以上の歴史を持つ縫製工場です。社長の寺尾重彦さんはこの道35年、今治で縫製し続けている匠です。寝具カバー以外にも多種多様な商品の縫製を請け負っており、その細やかな作業とハイクオリティな仕上がりに、業界でも絶大な信頼をおかれています。

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